目からウロコは続くよどこまでも
外国語を勉強するというのは、ただその言葉を勉強してしゃべれるようになるということではなく、
その国の背景や文化、習慣などを学ぶ機会でもあると思います。
その国にたとえ行ったことがなくても、使用するテキストがその国で作られたものであれば、
日本人からすると「は?」とか「へええ~」とか思う、その国の日常生活や習慣、思考、嗜好をもとにした例文がたくさん出てくるはずですから。
私の場合、どっちかっつーと、そういうのを見つけるのが楽しいというか。
これも一種の旅的な感覚でしょうか。。。
で。最近、ヒマである私は、ブラッシュアップに努めようと中国語の個人レッスンを受けています。
先日、教科書の文に極めてウケたのであります。
その教科書は、北京語言大学の出版のものですから、かの地のものであります。
その日のテキストの内容は、ペットショップにペットの犬の服を買いに来たお客さんとお店の人の会話というものでした。
もー、これだけで目からウロコです(笑)
私が北京に住んでいた当時、やっと一部のお金持ちが、自分達がリッチであることを誇示するため(?)犬を飼い始めた、という状況でした。
その頃より、ほんのちょっと前(もしかして当時も)まで、北京では犬を飼う人はいなかったのです。
(食べるからではありません。狂犬病が流行ると困るので法律で禁止されていたため)
それなのに、今やペットショップがあり、ペットの服が売ってあり、ペットの服を普通に買いにいくのであり、
ペットのためにお金を使うのであり、そして、店員の態度が良い、
などなどなど、テキストから目からうろこな状態は続きますが(笑)
一番ウケたのはこのお客のセリフです。
「我的狗是黑色的,这件红底黄点的应该和它的毛色比较搭配」
红底黄点というのは、赤地に黄色の水玉模様という意味です。
赤地に黄色の水玉模様。。。。
日本人的にはなかなかすごい感覚です。
「うちの犬は黒色だから、この赤地に黄色の水玉模様のが彼の毛の色に比較的ぴったりのはずね」
です。
黒に赤に黄色。
ウケるじゃないの。(でも先生は笑いません、もちろん)
ちなみにこれに続く店員のセリフは
「你真有眼光!」
「お目が高いですね」とか「センスありますね」という意味です。
そうか。。。。。
by kaorin-xiang
| 2011-04-21 22:28
| 日々